幼稚園の遊具が入れ替わりました。役目を終えた遊具は、長い間、こどもたちとあそんできました。さみしさと、新しい遊具の楽しみと複雑な思いでした。古い遊具がトラックに積まれ、幼稚園を去っていくときはなんだか切なくて涙があふれました。そんな時、こどもたちは、「ありがとう!たのしかったよー!」と大きな声で見送り、手を振っていました。そんなやさしい心をもってくれて本当にあたたかい気持ちになりました。新しい遊具で無邪気に楽しそうにあそぶこどもたち。色々と大変でしたが、思い切って遊具の入れ替えをしてよかったのかなと思いました。
今年度は、コロナ禍にほっぷ組に入園した子どもたちが卒園します。思い起こせば、入園式が緊急事態宣言下で延期され、やっと6月に入園式をしたことを思い出しました。そんな感染の波を受けながらもこどもたちは明るく元気に成長してきました。 一人一人の幼稚園での歩みを思い起こし、ともに喜びを分かち合いたいと思います。この1年、厳しい世界情勢や、こどもをとりまく痛ましい事件には、苦しい思いをしました。コロナ禍の状況は行動制限が緩和し、まだまだ安心とは言えませんが、社会が動き始めています。これから幼稚園を巣立ち新しい生活を始めるこどもたち。やさしい先生方や仲間に見守られ、いろいろな経験によって心に育まれたやさしさや安心感が、新しい生活へと進んでいく力になると信じています。
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